歩は保健室のベッドにばふっと倒れこんだ。 サボりなんて初めてだ。 学校だってズル休みなんてしたことない。 初めての仮病。 そして―― “いつでもいいから、またおいで”なんて初めて言われた。 歩は布団に入る。 初めてだよ。こんなに優しくしてもらえたの――――。 甘えていいんだよね――? 歩は安心して眠りについた。