歩が復帰して数週間がたった。



歩は放課後、毎日のように保健室に通い、勉強を教えてもらっていた。



「わぁ、出来たぁ!!先生の教え方上手いね!!あたしこれ解んなかったのに出来ちゃったよ!!」



歩は先生を褒めながら、ノートを見せた。




先生は顔を真っ赤にした。




「歩が覚えが早いから出来たんだよ」




そう言って目を反らしたが、何だか嬉しそうだった。