先生は歩を抱き締めた。 「汚れてるなんて言うな。悪いのは黒瀬じゃない。過去は消せない。けど忘れることはできるんだよ。」 先生の声は優しくて、力強かった。 「俺は黒瀬を守っていきたいと思った。弱くて、泣き虫で、頑張り屋のお前を。俺が過去を忘れさせるぐらい、愛してやるから。俺で満たしてやるから、」 先生は軽く咳払いをした。