学校につくと和香ちゃんが体当たりをするように抱きついてきた。 「あんた大丈夫?!貧血で倒れたんでしょ?! 昨日はちゃんと寝た?食べた?」 「和香ちゃん落ち着いて。もう大丈夫だよ」 私はニコッと笑った。 でも和香ちゃんの顔は浮かなくて、 「ねぇ、恋美。やっぱりバンド辞めたら?このままじゃ体壊すよ…」 和香ちゃんを見て、私のことを凄く心配してくれたことはよくわかる。 でも・・・