私は目を開けてステージへと駆けだした。













ギラギラ照りつけるスポットライト。


いつもより高い場所。


そして目の前には…多くの人。



会場は少し静かになってコソコソと聞こえる声と突き刺さる無数の視線。


マイクの前まで来たのはいいものの今までに体験したことのない状況に体が固まる。



逃げ出したい……でも、逃げ出せない。




私は深呼吸をした。



「はっ、初めまして!レミです!」