会場が使えないならどうしようもないもんね。 一気に雰囲気が暗くなってしまった。 「今から帰るのも、もったいないし私ここらへんに何があるか見てくる」 「じゃあ俺も」 そう言って歩ちゃんと有吾くんはどこかに走って行った。 そうだよね。 ないなら仕方ないし気持ち切り変えなきゃ。 「じゃあ…俺、飲み物買ってくるよ」 城戸くんが鞄から財布を出した。