小さい声だったのに今の…聞かれたの…?//



途端にかぁぁっと少し恥ずかしくなった。



「tears skyで決まりだな!」


そう言って城戸くんは私から楽譜をとってシャーペンで曲名の欄に『tears sky』と書き込んだ。



「また頑張ろうなっ!」


くしゃくしゃっと前髪を撫でられた。



なんでだろう…?


城戸くんにこうされるとドキドキする…




私は何故か恥ずかしくて頷くことしかできなかった。












そして初夏が過ぎ…本格的な夏が始まろうとしていた。