「あっ!そーいや、昼間ロビーで可愛い姉妹さんを見たんだが、日和の知り合いか?」
「姉妹?」
「メガネのちっちゃいお姉さんとフリフリっとした外人さんみたいな妹さんだった」
それって……―
背中に汗が流れる日和。
「若いのにワシに話し掛けてくれてな、お花キレイですね〜なんて」
善さんは楽しそうに話す。
「…その2人が、オレのこと言ってたの?」
「こんな所に住めて日和くんは羨ましいわぁ〜♪って言ってたぞ」
「そっ…か」
「日和の知り合いの女性でああいうほがらかなタイプは珍しいな」
「えっ?」
「いつも化粧の濃くて派手な風俗みたいな女ばっかりだったろ」
確かに……―
「日和も大人になったな」
日和の肩に手を乗せて喜ぶ善さんだった。
エレベーターの中、腕を組んで考える日和。
姉妹ねぇ……―
オレには全く正反対の2人に見えるんだけど―
他人から見て…
共通点あんのかな?―
律壱に聞いてみるかな―
律壱か…―

