あなたの恋心は…
確かにここに存在したとー
彼女が…
また向き合ってくれる日まで…ー
「日和」
「んぁ?」
「うちの事務所に入るなら、面接あるから履歴書持ってこいよな」
「やっぱ止めようかな」
「事務は可愛い女の子集めるかな」
「履歴書持ってきます!」
「お前、最低だな」
2人のしょうもない関係は続いていった。
過去は風化されていく。
傷つけられたことも。
傷つけたことも。
思い出は錆びれても、どんどん美化されていく。
振り返り、失ったものの大切さにやっと気付く。
この世の基礎は、何も変わってはいない。
ただ、時計の秒針が進んだだけ。
しかし、多くの人は時の経過という迷路でさまよう。
それでも、ただひとつ道を選ぶ。
後戻り出来ない道。
選んだ道は誰かが敷いたレールじゃない。
手探りでしか前へ進めない道。
道の先に何が待っているのかは誰も知らない。
果てしなく長い道。
それが多分…
「運命」

