帰り道


自転車で遥と寄り道。




「夏姫はさ、本当にバド部入る?」
「うん。入りたい。
なんで?遥は?」
「どーしようかな…」
「中学からやってたんだし、またやろうよ。」


遥が乗り気じゃないことはわかった。


でもその理由はわからなかった。





次の日の夜、
遥とのメールでその理由がわかった。


「うちね、中学でやってたけどそんなに上達しなくて…。高校でもうまくなる自信ないし、逆にみんなに抜かされて呆れられて見捨てられるような気がして…。」




…なーんだ。



そんなこと考えてたんだ。







「私は本気で一生懸命やってみたいんだよね。だから、ふざけてやる人は見捨てるかもしれない。でもちゃんと真面目に頑張ってる人を見捨てたりなんかしないよ。
私の言葉がプレッシャー?になってるのかもだけど、私は上手とか下手とか関係なく一緒に頑張りたいから。私は上達する自信はそんなにないけど、一生懸命やり通す自信はあるよ!!」







遥は不安が消えて、バド部に入ることを決意したようだった。



遥 Get ★笑





『遥と夏姫、ダブルス“はるなつ”、組もうね!』



そんな約束をした。


これから楽しくなりそうだな。