【翼Ver.】
俺が愛夢にキスにたのは
ただひとつの理由。
それは、
俺が愛夢のことをスキって言うこと。
さっき俺がこのクラスに転校して来たとき、
ぶっちゃけかわいいと思った。
大きな目にパッチリ二重。
しかも子顔にさらさらに伸びたまっすぐのキレイな髪。
おまけにちっこいし、自然に上目遣いになってる。

でもさっき、本当にショックで教室に戻った愛夢。
「胸が小さい」とかいったのも、
本気であせって、さらっとでてきてしまったセリフ。
俺って以外と不器用なのか?

教室に戻った俺は、何も言わずに席に着いた。
でもこの姫路愛夢、俺の机の前に立って、
「へっへーん!さんきのは演技だもん!
 本気で悲しむわけないでしょーが!翼のばーかッ!」
「愛夢、後で覚えとけよ?」
「ふん!愛夢は翼に騙されたりなんかしないもーんだ。」
「あっそ。」

愛夢はじゃーね!といって、
真衣という友達のところにいった。
やっぱコイツ変わってる・・・。

愛夢は俺のことどう思ってるんだろ?
出会ってから数時間、何も思うわけないよな!

てか俺の周りにいる甲高い声を出す女たち、
どうにかなんねぇのかよ!耳こわれるっつーの!