そんな中、
俺はまた呼び出しを食らった。


今度は本気でキレてるナカジマ。
きっと校長に怒られたことからの
八つ当たりだろう。

そーいうのは大概無視しておけば
いつの間にか収まる。

人間イライラはそう長く
続かないものだ。



結局俺の髪は
前の茶色に戻った。


「うん、やっぱそのほうが似合うよ」

飛鳥はニコッと笑った。


俺、神崎歩は
不覚にも、
恋に落ちた。


いや、
その瞬間ではない。


俺はいつの間にか
彼女にハマっていたのだ。