「ねえ、アタシがさ
 こうして男の中に
 いるのって、やっぱ不自然?」


アタシがそう聞くと
2人は呆然としていた。
こんなことを聞くなんて
思いもしていなかったからだろう。

「はあっ?
 …お前、いきなり何いいだすんだよ?」

夏樹は頭をかいて困った顔をした。


「あぁ、ゴメン!何もない!
 答えなくていーや」

アタシがぶっきらぼうに言うと歩が口を開いた。



「俺達は、女とか男とか
 関係なく一緒にいるだろ?
 誰も気にしてないしね。
 飛鳥もそうだろ?」

「うん、まあね」

「じゃあ何でそんなこと聞くんだよ」

夏樹に問いただされた。



それは、
自分にだってわかんない。
ただ、最近そう
思うようになっただけ。


「飛鳥が変に気を使ってたり
 勘違いしてるのなら
 それは違う。
 俺達は仲間じゃん」

「歩、お前いいこというよな!」

夏樹が歩の肩をつかんだ。


「そうだよな!
 歩、ありがとう」

アタシも歩と拳をぶつけた。