お母さんは
「圭君…この6年ですっかり大きくなって…。あの可愛い幼さも無くなって大人っぽくなったわね。」
と言った。

お父さんは
「本当にあの圭君か?まぁ、これからもゆきなを頼むよ!!」
と言った。


2人は顔を見合わせて微笑んだ。


お母さんは圭を夕飯に誘ったが、圭は丁重に断って帰った。


あたしはその夜、何しても圭が思い浮かび、テレビを見ても、お風呂に入っても、雑誌を読んでも頭は圭だらけだった。


そして忘れようとしてしまった2人の写真と小さなメッセージ、小さなクローバーの入った写真たてを元の窓際に飾った。