「あの時の夏、淋しい想いさせたよな…ゴメンな…」

そう言いながら自然にあたしの頭を撫でてくる。


あまりに自然なもんだから、最初は何にも感じないくらいだった。


「だから良いって…。」


また上手く話せない。


「なぁ。ゆきな…俺と付き合えよ。」


「…。」


「…。」


「じゃあ、答える前に聞きたいことがあるんだけど良い??」


「あぁ。」