紙ヒコーキ~君に届け



夕方
俺と美幸はあの場所に来ていた


『秘密の場所』


「あー気持ち良いっ!」


ここは高い場所にあるから風がよく通る
彼女は今それを実感していた


「ごめんね」


急に謝る美幸
それに俺は戸惑った。


「何が?」


「この場所…流星の秘密の場所なんでしょ?だから…」


確かに
美幸が居るから俺だけの秘密じゃなくなる

でも俺だけの秘密じゃなくなるだけだ


だから


「2人だけの秘密」

「へ?」


「だからぁっ…俺と美幸の2人だけの…秘密の場所…」


喋っている内に恥ずかしくなり
最後は声が小さくなってしまう。

でも彼女はしっかりと聞いていた。


「うんっ!」


笑顔で頷く
その笑顔に俺の何かが揺れた


「さてと…」


「何するの?」


「これだよ」


鞄から紙を二枚取り出し折る

出来たのは2つの紙飛行機