“亜緒さん”


さん付けで呼ばれ、なんだか心がくすぐったくなった。




「・・・私の事?」



「はい!」





「まぁまぁ座りなさい」と、マヤがアキトを横に座らせた。



「俺、良平さんや翔さんとおんなじ中学で、二人にむっちゃ憧れてました」



「・・・憧れ?」



「はい!かっこいいっすよね。あの二人。皆の注目の的と言うか・・・。凄いですよね」



「何が凄いの?」



「へ?知らないんですか?」