ガラガラッ。

教室に戻ったけど、

みんなの視線が痛かった。

「神埼!お前、何やってる。今はもう、3限目だぞ!!はやく席に座りなさい。」

「はい。すみません。」

ザワザワザワッ。

あたしは、みんなの視線を無視して、自分の席に座った。

「「ねぇ。神崎さん、あんな可愛い顔して、人の彼氏奪ったらしいよ。」」

「「うわー・・・。最低。」」

「「もう、美波にかかわんないほうがいいね・・・。私たちも彼氏奪われちゃうよ・・・。」」

「「うん。私、美波って、もっといい子だと思ってたのにな・・・。」」

「「なんか、がっかりだよ。見た目通りなんて・・・。」」


ヤバイっ・・・。

みんなのこんな言葉聞いてたら、抑えられなくなってきた・・・。

こんなところで泣いたって、

みんなに、余計嫌われるだけなのに・・・。

抑えられない・・・。

せめて、声だけでも抑えないと・・・・。


「・・・・・・・・・・・・。」


「「ねぇ。ヤバいよ!!神崎さん泣いちゃったよ」」

「「やっぱ、神崎って可愛いなぁ。」」

「「お前っ!こんな時に何言ってんだよ」」

「「そんなこと言ってるけど、お前だって、神崎可愛いって、いってたぢゃん!」」

「「そうだけど、今わ関係ねーよ!」」

もうやだ・・・。

なんで、こんなことになっちゃうの・・・?