「さ、セラにもこの事、報告しなくちゃな。」 「うん。リン、乗って?」 「あ、うん!」 ソラ君は助手席、私は後部席に座った。 「リンちゃん、具合はどうだい?」 お父さんが優しく聞いてくれた。 「大丈夫です!」 「おいおいリン、家族に敬語は寂しいだろ~。」 「ソラ、そうだね!」 笑い声が絶えない車だった。 「さ、一旦降りて。」 「うん!」 「はい…あ、うん!」 駐車場に車を止めに行った。