出るのはグチとため息ばかり。
どこまで歩いても、その道はなだらかで何もなく、誰もいない。
もうどれくらい歩いただろうか?
太陽も月もないこの世界では、時間の経過を感じることさえできなかった。
すると、真っ白な世界に一点の目の冴えるような青い点が見えてきた。
その青い点は、遠くのほうで不規則に動いている。
私はその青さに惹かれるように、足取りが速くなっていったのが分かった。
ようやく肉眼でもその青い点が何なのかが識別できる距離まで近づいた。
ワンゲルに属するわけでもない私には何の鳥かは分からなかったが、それは小さな鳥だった。
まるでその鳥は、童話に出てくるような3次元離れした、青いというよりも蒼いと表現した方がよく合う色合いで、スイスイと空を舞っていた。
「チチチチチ!」
鳥の呼び方なんて分からないが、自分なりに『仲間だよ』とアピールするかのように、鳥に向かって鳴いてみせた。
するとどうだろうか?
私の想いが通じたかのように目の前でバサバサと羽ばたき、ちょこんと私の肩に止まった。
どこまで歩いても、その道はなだらかで何もなく、誰もいない。
もうどれくらい歩いただろうか?
太陽も月もないこの世界では、時間の経過を感じることさえできなかった。
すると、真っ白な世界に一点の目の冴えるような青い点が見えてきた。
その青い点は、遠くのほうで不規則に動いている。
私はその青さに惹かれるように、足取りが速くなっていったのが分かった。
ようやく肉眼でもその青い点が何なのかが識別できる距離まで近づいた。
ワンゲルに属するわけでもない私には何の鳥かは分からなかったが、それは小さな鳥だった。
まるでその鳥は、童話に出てくるような3次元離れした、青いというよりも蒼いと表現した方がよく合う色合いで、スイスイと空を舞っていた。
「チチチチチ!」
鳥の呼び方なんて分からないが、自分なりに『仲間だよ』とアピールするかのように、鳥に向かって鳴いてみせた。
するとどうだろうか?
私の想いが通じたかのように目の前でバサバサと羽ばたき、ちょこんと私の肩に止まった。

