ぼんやりとした潜在意識の中。
そこは見渡す限りの真っ白な空間で、その中に私だけが一人、ポツンと立っていた。

もしかして、死んじゃったとか?

そんなネガティブな考えしか思い浮かべることしかできない状況だった。

死後の世界って、川があって、その向こうにはきれいな花畑があるものだとばかり思っていたけど、ここは無の極地。
色さえも存在しない。

お母さんがちゃんと起こしてくれたら!
あの角さえ曲がらなければ!

そんなレバタラ話ばかりをしても仕方がないことは分かっていたが、言わずにはいられなかった。

だって、人生これからだったんだよ?
美味しいものイ〜ッパイ食べて、夜遊びして、それから素敵な恋をして…。

楽しいことが沢山あるはずだったのに、こんな間抜けな結果になるなんて…悔しいったらないじゃないの!