ちっ…イラつく…!!でも、咲里奈に対してイラついてる訳じゃないっ…自分自身にイラついてるんだ、


「…ちっ」


俺の隣を行き交う人たちが俺の事を睨む感じで見てくる…そんな目も気にしない、そんな事気にするより今は…っ!


「…くそっ…」


いつもの俺だったら、あんな事してなかったと思う。どうして咲里奈には、あんな事したのか…。それに、俺“哀しい”とか悲劇のヒロインみたいな事言っちゃってさ…、バカみてぇ…。


「…ただ咲里奈を困らせてるだけじゃねえか…」


その場にしゃがみこむ