桜に雪

千夏はもやもやしながら、ベットに潜り込んだ。
なにも進展がないことに苛々した。


朝になり、寝不足な顔で海斗を送り出す。
その後母に、
『なにかあったの?』
さすが母親は敏感だ。

『大丈夫よ、寝不足なだけ。』
千夏はにこっとし、部屋に戻った。


付き合っていれば堂々とできるが、一夜限りじゃ話せない。
千夏はますます不安になっていった。