桜に雪

明日のことなど考えず、派手に飲み散らした。


千夏は、このまま祐樹と一緒に居たかった。


祐樹は、千夏の肩を抱いたり、手を握ったり…。
千夏もじゃれたり、手を絡めて微笑んだり…。


二人は酔いしれて、密着したままタクシーに乗り込んだ。


祐樹が、
『帰ろっかー。』

千夏は期待外れだった。