桜に雪

街に着くと、直ぐに電話した。
『今、中央公園にいるよー。』


祐樹は直ぐに迎えに来てくれた。
友達と飲んでいるらしく、その店に連れていかれた。

六人の男達に囲まれ、シャンパンを飲んだ。
千夏は何故呼ばれたのか理解が出来なかったが、祐樹が居ればそれでいいと思った。


『千夏ちゃんは彼氏いないの?』
祐樹が突然聞いてきた。
『いたらここには来ないよ。』
千夏は冷静に答えた。


廻りの男達は、千夏が可愛いと口々に言い、千夏は気分が良かったが、祐樹はもっと気分が良かった。
祐樹は、自分が連れてきた女を褒められ、優越感に浸っていたのだ。