「は、なして……! 猛ちゃん!」 茉莉がそういうと猛は止まって走るのを辞めた。 「いった……。」 よく見ると茉莉の手首は赤くなっている。 「ど、どうしたの?猛ちゃん。」 猛が振り向いた。 振り向いた猛はまるで別人。 黒いオーラを纏ってズモモぉンとしている。 「ねぇ。彼氏ってさ。 俺よりカッコいい?」 いきなりそんな事を聞いてきた。 「うん……//」 あたしは頬をピンクにしながら答える。