「な、何したの?」



「何って…………。
クリーム舐めた。そんな事より………。
クレープ旨そ♪一口ちょーだい♪」



といってパクっとあたしのクレープを食べた。






「ちょっ!あたし、彼氏いるんだよ!?」




「だから?」



今まで聞いた事のない猛ちゃんの低い声。




あたしは一瞬、ビクッとした。



「だから、何なんだよ?」




猛ちゃんのどす黒いオーラにあたしは何も言えなかった。



ぐいッ!!





「きゃっ!!」




猛ちゃんが勢いよくあたしの手を引っ張り、どこかに向かって走り出した。