茉莉は李音について歩いていた。 茉莉はうつ向きながら。 前に電柱があるのにも関わらず……。 「……莉。………莉。茉莉!!」 「ふぇ!?」 ゴンッ 茉莉の頭に見事命中。 いったー……。 ぶつかった衝撃で思わずしゃがんだ。 本当に今日、ついてないよ~。 尻餅つくし、頭ぶつけるし……。 茉莉がぶつぶつ言ってるとそれに気づいた李音。 そっと手を差しのべる。 「ふぇ?」 クサイ事をして恥ずかしく思った李音は顔を赤らめた。