「ほれ、行くぞ。」



「どこ行くの?」



すると李音はチラッとあたしを見て……。


「キャバ嬢……。」



ふぇ!?



キャバ嬢!?



李音そんなとこ行くの!?



彼女いるのに!?



彼女の前で堂々と!?



あたしは知らないうちにいろんな表情してたらしい……。



李音はそんなあたしを見て笑った。


「ははは。んなとこ行くわけねぇだろ。本気にすんな。」


「え!?李音ってそういう人なんじゃないの?」



あたしは言ってから後悔した。



「俺がキャバなんて行くような人に見えるか?」



……………



「ごめんなさい……。」



よく考えてからしゃべらなきゃいけないと思う茉莉であった。