~放課後~


キーンコーンカーンコーン

下校のチャイムがなる。



「ねえ、茉莉!!一緒に帰ろ?いい?」


「いいよ!桃って家どの辺?」


「あたしの家は向こうの方。茉莉は?」


「あ、一緒だ。」



「本当!?嬉しい!」



あたし達は軽くはしゃぎながら帰りの荷物を準備していた。


すると後ろに人の気配を感じて…。



なぜか背中に冷や汗が流れる。


だって後ろからなにか悪いオーラがくるんだもん。



はっきりいって怖い。



目の前にいる桃が怖がってるんだから。



「茉莉。今日一緒に帰ろうか。」


李、李音だぁ‐っ。



「あ…ご、ごめん。桃と…帰る約束してるんだ?また今度ね…。」


…。



ぎゃーっ!


怖い!


なにこの沈黙!



「あ、いいよ。今日、李音と帰りなよ。あたしは今度でもいいしさ。じゃあ。仲良くね。」



「あっ、ちょっまっ!」



桃はそそくさと行ってしまった。