「早く~。あれれ?茉莉ちゃんは嘘つくの?」



「う、嘘って…。嘘ついたのはそっちじゃない!」



「ん?なにかな?早く取れ。」



「はい…。」



あたしはカツラをとった。


そして眼鏡を取ろうとした。


「待て!」



わん?



ってあたしは犬か!



「眼鏡は俺がはずす。」



へ?



いーの?



そしてあいつは手をのばし眼鏡を持った。



あたしは反射的に目を瞑った。



チュッ



一瞬だった。


けどあたしの唇になにか柔らかいモノがあたった。



チュッて…。



キス!?


あいつの顔を見るとニヤリと笑っている。



「可愛いからつい…。キス、しちゃった!!」



しちゃったじゃないよ~。

お陰であたしの心臓、バクバクだよ~。