李音様?



あいつはそんなに偉いのか?


ただ意地張ってるだけじゃなくて?


そう思いつつあたしは空き教室に入った。




ガラッ



あれ?



李音がいない。



人のこと呼んどいて自分はどこいっちゃったのよ。


あたしは放置?



「なに?かまってほしーの?」


李音は教室の端でニヤリと笑いながら言った。



「え!?なんでわかるの?…って!!違うから!」



「さっき思い切り口で言ってたから。かまってほしーのか~。ほら、来いよ。かまってやっから。」



「結構です!」



あたしは断固拒否した。はずだった。



いつのまにかあたしはあいつの腕の中にいた。



ん?



理解不能