「紀之先生~」


「うん?」




佐藤先生と呼んでいた私は今では


気づくと紀之先生。


みんなが紀之先生と呼んでいるのを見て


私もなんだか呼んでみたくなったのだ。




「こんにちわ」


「こんにちわ。はいこれ持って」


「はい?」



そういいながら先生は床にあった木の箱を持ち私にももつように指示をした。



私は周りにも先生に話しかけている人がいたのになんで私?


と思いながらも喜んで私はそれをもった。


だって私はこの時すでに先生が好きだったから。


叶わないとわかっていながらも


もう後にはもどれないほど私は先生を好きになっていた。