そして車から誰か降りてくる音が聞こえて その音はあきらかに私のほうへと向かっている。 でも、私にはそんなこともうどうでもよくて 顔を上げる気にもならなかった。 「うぅっ…ヒクッ」 そして音はついに私の目の前でやみ その直後に私の体は誰かの腕に包まれた。 「明…」 「ふぇっ?」 その声にとっさに顔を上げる私。 どうして? どうしてここに…