でも男の人の力は強くて
敵うわけもなく
廃墟ビルの
ある部屋
に入った。
「ここ・・・どこ・・・」
『久しぶり』
「え?」
落とした視線を上げれば
「亜美、久しぶり」
ニコリの微笑む彼の顔。
・・・優輝・・・っ
「何、何なのよっ!!」
「俺を・・・貶した罰でしょ?当然の報いだよ」
「罰?何を言ってるの・・・」
怖い・・・
怖すぎる。
「司と結ばれちゃってさ~、めでたしめでたし・・・じゃぁ無いんだよね」
あれから
たくさん時間が経ったというのに
まだ根に持ってたの??
「あれから司とどこまで進んだ?」
「進んだ?」
「キスのその先は・・・??」
怪しい笑みを浮かべて
腕組みをする優輝。
今まで以上に
気味が悪い。