亜美SIDE



見つめ合う視線。

2人だけの鎖の中。


「姉貴??」

「ん、あ、ごめん・・・」


ご飯中だというのに

君だけを見てしまうわたしは・・・


「変な姉貴・・・」


変なの??


「あ、あの香水!!つけてみたらずっげーよかったっ」

「そっかっ。よかった!!」


あの香水はわたしと司を繋ぐ唯一のもの。


「あれ、学校につけていこーかな・・・」


メールをしてるのか携帯を見ながら

ぶつぶつ言っている司。


「先生にバレないよーにね」

「はいはい、分かってるって」


高校2年生なのに・・・

まったく・・・


「あ、風呂入ってくるけど姉貴先入る??」

「いいよわたしは次で」

「んじゃいってきまーす」

「いってらっしゃい」


司がいなくなり1人の空間がわたしを包む。