「わたし全てを捨てても司といる覚悟あるよ」


ニコリと微笑む姉貴。

俺と同じこと思ってたのか??


「何悩んでたんだろう。悩んでた時間がもったいないな。バカみたい、今までの自分がバカみたい。」


立ち上がり伸びをする姉貴は

清清しい顔をして


「どこかに食べに行こっか!!」


俺の手を取り、

外へ向かった。


「んぅ~っ外はいいよね!やっぱり」


さっきまでの姉貴じゃないみたいだ。

別人のように歩き出す。


「何食べたいっ??」

「なんでも」

「それが一番困る!!」


手を繋ぎ、街を歩いていると


「亜美、司・・・」


目の前に


「親父、」

「パパ・・・ママ・・・」


親父とババァが立っていた。

俺は小声で姉貴に


「手、離したほうがいい」


そう言うと姉貴は

パッ

っと手を離した。