司SIDE


見たことない顔ばかり。

今、俺は

海外だ。


「あちぃー・・・」


亜美の親父に頼んで

留学させてもらってる。


「だりぃー・・・」


あの頃の俺から

もう2年が経った。

あの頃の俺は

弱かったんだ。


「ねみぃー・・・」


ウトウトし始めたとき




ピリリリリリ



携帯が鳴り響いた。


「チッ・・・誰だよ」


だるい体を起こして

携帯を手に取る。


「俺だけど。」

<<司?>>

「は?」


誰これ。

この声誰?

間違いなく女。

でもこんな色っぽい声なんていたか?

しかも番号知らねぇ。