軽く走って部屋まで向かう。



ガチャ



「翔―っ」

「お、やっとかー」

「ねえ、」

「ん?」

「ぎゅってして?」

「・・・りょーかい」


ベッドまで歩いて

翔の胸に飛び込む。


「髪の毛いいにおーい」

「翔もいいにおーい」

「結婚認めてくれてよかったな」

「うん。」

「ずっと一緒だな」

「うん。」

「ベタだけどさ、俺幸せにすっから」

「うん。」

「好きだよ」

「わたしも。」


嬉しい。

嬉しいよ。

すごく嬉しいよ。


「なぁ亜美、キス。しよ?」

「・・・うんっ」


いつも甘いキス。

いつも温かいキス。

いつも深いキス。

いつものキス。


「ふっ・・・」


いつものキスなのに