亜美SIDE


あれから2年の月日が経って

わたしは成人に

20歳になった。


「亜美!!これは?!」

「かっわいい!!」


翔とアクセサリーショップに来ている。


「じゃこれでいいですか?お姫様??」

「からかわないでっバカ翔!!」

「わりー、じゃ払ってくるわ」

「え、ちょっ」


わたしが払いたい。

って言おうとしたのに

そんな間はなくて。


「夢・・・みたい。」


時間はすごい。

痛み、悲しみ

辛さ、憎しみ

全部流してくれる。


「永遠に消えないって思ってた・・・」


嫌な記憶。

罪悪感。

消えないって思ってた。


「消えた??」

「え?」


翔が隣にいた。


「嫌なこと消えた??」

「・・・そーね。翔といたからかもしれないわね」