「遊だってこんなダチいやだろ?自己中で、低脳で。」
「司お前・・・」
泣きたい。
泣きてぇ。
でも泣けない。
泣いたら負けだ。
泣いたら揺らぐんだよ。
必死で必死で
決断した思いが
涙のせいで。
泣かない代わりに
周りにあたるしかないんだ。
ストレスをぶつけるしかないんだよ、俺には。
もう縁を切ったほうがいい。
一番分かってるのは俺だ。
遊だって気づいてたはず。
そろそろだって。
姫香には言わない。
あいつ亜美にすぐ話すから。
亜美にだけは知られたくない。
亜美が責任を感じて
俺を探すかもしれない。
眠れない夜が続くかもしれない。
亜美には笑っていて欲しいから。
傷つくのは
罰を受けるのは
俺だけでいい―――・・・
「いい加減にしろ!!!!」
遊が怒鳴った。
『遊君・・・』
亜美と同じ呼び方。
「お前がいなくなったら・・・俺っ・・・」
瞳に涙を浮かべている遊。
お前は俺のために泣いてくれるのか??


