翔SIDE


「ああ、分かった。」

<<では、失礼いたします>>

「ふぅ・・・」


病室に戻った俺は


「亜美、聞け・・・」


俺のベットで寝ている亜美が目に入った。


「・・・ぷっ・・・無防備な寝顔。このまま襲いてぇ~・・・」


俺が一目惚れした女。

天道亜美。

遊びなんかじゃない。

生半可な気持ちで付き合ってはない。

本気で付き合っているつもりだ。


「でもなんでだ?彼氏と名字一緒・・・」


運命的?

偶然?


「あやしいな・・・」


俺は寝ている亜美の額に

キスを落として

あるところへ向かった。



ガラ



「邪魔すっぞ」

『誰・・・』

「初めまして、翔です」


丁寧にお辞儀をする。

下げた頭、顔は相手には見えない。

誰も見えない顔の

口角を上げ

クスっと笑う。