亜美SIDE


「おっはよぉっ!!」



バンッ



と荒々しく扉を開ける。


「うぉ!!びくっりしたーっ」

「はいっ雑誌♪」


翔の病室に朝早く来たのだ。

昨日買った雑誌を渡した。


「これ・・・いつも読んでるやつ!!」

「翔のお友達に偶然会ってねっ教えてもらったの!!」


翔の傍へ座ると


「ありがとっ」

「きゃあ!」


抱きつかれた。


「ちょっ・・・」

「アイツ等怖くなかったか?!」

「ちょっとだけ怖かったけど、優しくていい人たちだったよ♪」

「ナンパとかしてたら1発殴ってやろうと思った~」


翔はわたしの手首を掴んで


「もう自分の体。傷つけるなよ?」

「うん・・・」

「いい子っ・・・」


翔の優しさにわたしは

溺れた。

もうこの人無しじゃ、またこの体を傷つけてしまう。