『大丈夫・・・ですか??』
後ろで声がした。
涙でグチャグチャの顔を上げると
同い年・・・だろうか。
爽やかな高校生が立っていた。
点滴・・・してるんだ。
『手首・・・血が!!』
「いいのよ、別に。」
司の病室を眺めれば
『彼氏と喧嘩でもしたの??』
「え?」
『だってこの名前どう考えても男でしょ??』
――天道 司――
わたしと同じ名字。
血は繋がってないのに。
同じ名字。
「ええ、そうね」
『ちょっと、』
「えっ?!」
『俺の部屋。来て』
グイグイ引っ張られて
男の子の病室に連れ込まれた。
ドクン
心臓が騒ぐ。
あの時の記憶が・・・
ヨミガエル・・・


