亜美SIDE


おやすみって言ったのに・・・

返事を返してくれなかった。

責任感を感じてるはず。

わたしにキスして・・・

そんなことどうでもいいのに。

気にしなくても、いいのに・・・

窓を開け、月を眺めれば

一粒の涙が頬を伝う。


「ねぇ司・・・あなたもこの月を見ているの??」


心の闇を照らすような

綺麗な月を・・・


「わたし達、兄弟じゃなければいいのにね・・・」


そんな儚くむなしい願いに

誰も答えてくれるはずはなく

わたしの声は暗闇へと消えた。


「そろそろ寝なきゃね・・・」


布団に入り

明日のことだけを考える。


「明日は好きな服・・・着れ・・・そぅ・・・」


深い眠りにつく。

夢を見ないように

祈りながら・・・