遊SIDE


重いまぶたを開けたら

見慣れない天井。


「どこだ・・・ここ」

「遊君!!!!!」


涙を流した亜美が隣にいた。


「よか・・・よかったっ・・・」

「遊ごめん、俺のせいで」


司が悲しそうな目をして

俺の腕を見つめる。


「んなこと言うなって。」


すっげー痛い。

でも我慢できる。

2人を守れたのだから。


「無事でよかった。2人とも・・・」

「自分の心配しろ、このアホ」

「怪我人を労われ!!このアマ」

「あ?アマ??」


殺気ある目力。

こわっ~


「あ、あ・・・すいませんでした~」

「スクスク・・・司ったら」


亜美が笑う。


「遊・・・」


一番泣いてるやつ。


「姫香・・・」