バカみたいに好きだった


「途中まで一緒に行こう!」



校舎の中に入ってみるととても広くて迷うだろうなって思った。


「じゃあね、結芽!」


「バイバイ、マホ」

マホと別れて一年間お世話になる教室に入った。


中には知らない子たちがたくさんいて、ほんとに友達ができるのか不安になった。

「とりあえず、席に座ろう。」


自分の席に座ってボーッとしていたら前の席の子が話しかけてきた。


「名前なんて言うの?あたし知ってる子だれもいないんだぁ友達になってくれる??」


「もちろんっあたしも知ってる子いなくて、不安だったんだ。」

「あたしの名前は佐藤梓よろしくね!!」

梓は笑うとえくぼができてとても可愛かった。

「あたしは小林結芽。こちらこそよろしくね!」