夏休みの勉強は『運命の出会い』


「なるほど、ありがとうございます」

先生に聞けよとか思われたくないから、手短に話を終了させた。

すると彼が逆に「文字の太さどっちがいいと思います?」なんて質問してきた。

てんぱりながら言った。これはお母さんの言葉じゃないわ、私の閃きと応用。


「細い方が逆にすっきりして注目しやすいです!」

ドキドキする。子供みたいな意見だって思われたらどうしよう。


「おー、いいね、ありがとうございます」

想像とは違う爽やかな笑顔が向けられた。

他人の私たちが、“出会った”瞬間―――