「なるほど、ありがとうございます」 先生に聞けよとか思われたくないから、手短に話を終了させた。 すると彼が逆に「文字の太さどっちがいいと思います?」なんて質問してきた。 てんぱりながら言った。これはお母さんの言葉じゃないわ、私の閃きと応用。 「細い方が逆にすっきりして注目しやすいです!」 ドキドキする。子供みたいな意見だって思われたらどうしよう。 「おー、いいね、ありがとうございます」 想像とは違う爽やかな笑顔が向けられた。 他人の私たちが、“出会った”瞬間―――