夏休みの勉強は『運命の出会い』


もう幸せだよね。
嫌いな子には勉強教えないし、むかつく子にはジュース買わないよね?

だからわたし、少なくとも嫌われてないよね?


だって……

わたしの隣に今日もお兄さんが居るの。

「分からないことがあったら教えるからね」って。

わたし平井くんと会話それっきりだけど、隣にいるんだよ?

進化だよね!!
正直ドキドキで勉強よりもつい平井くんの横顔眺めちゃうけど。

目覚まし時計は1時前。
いつもは遠くから眺めてた時間。昨日は隣でお勉強して、今日は隣に座ってる。


不思議…。
緊張しちゃって会話なんかできない。

〓彼女居るかは早めに聞きなさい、傷付きたくないでしょ〓とママが言う。

聞かなきゃ、わたしも知りたい。