しばらくそうやってルーズリーフに色々と書き込んでいた。
「ポジショニングしてみせて、得意なんでしょう?恵美ちゃん」
「っお兄さん馬鹿にしてる!!」
本を読んだら得意になった気がしたけれど、実際こうして考えると難しい。
少しムッとして頬を膨らました。
「そうだ。お兄さんじゃなく、平井一輝。ひらいは普通で1に輝くのかずき」
「平井くん!!」
名前を教えてくれたのが嬉しくて、わたしはにやけながら名前を呼んだ。
と、何がおかしいのか平井くんが肩を揺らし笑い出した。
「平井くん?」
「恵美ちゃんって面白いなっ、ははは、ッハハ」
図書館では静かにしなきゃなんだから、周りに迷惑だよ。



